変わりゆく”好きな着物”―これまでの「着たい着物」の変遷③
「カジュアル&ガーリー」、あるいは「レトロ&ポップ」が好きだった私の着物の好みも、少しずつ変化していきました。
あまり派手過ぎる(と自分で感じる)コーデよりも、少しずつ洗練されたコーディネートに興味が湧いてきたのです。
このあたりの好みは、今でも変わっていません。
ただ、それでも、「お気に入りだった着物」がしっくりこなくなる瞬間は何度もあり、これまでもたくさんの着物を卒業してきました。
個人的に、一番衝撃が大きかったのが「人生で初めて自分で購入した着物」が、似合わなくなったと感じたことです。
つるっとした、光沢のある大島のような紬の着物。
ネイビーに赤のチェックがとても好きで、まず買うならこれだ!とピンと来たのをおぼえています。
それが年々、違和感をおぼえるようになりました。
客観的に見たら、似合っていないわけではないのだと思います。
ただ、このテイストが「今の自分らしくない」、「なりたい自分の姿と合致していない」と感じるようになりました。
お気に入りで思い入れもあったのですが、この変化はどうしようもなく、着物とはお別れすることにしました。
「淡い色の着物」も、違和感をおぼえて手放した着物のひとつです。
上品でやわらかく、やさしい印象をあたえる淡色の着物は好きだったのですが、もともと洋服でも「全身まっ白」や「全身淡い色」は着ない私。
着物は袴などを穿かない限り、自動的に「全身同じ色」になるため、白や淡い色の着物は「自分らしくない」と感じるようになりました。
ここ最近、「普段着ている洋服」のワードローブに変化があり、一貫して好きなテイストの洋服を着るようになったためか、着物も「普段の洋服とあまりに異なるテイスト」だと「自分らしくないように感じて、そわそわする」という現象が起こり始めました。
また、大きな変化として「オレンジ色を着なくなった」というものもあります。
以前はオレンジの着物が好きでいくつも持っていたのですが、だんだん「違うな…」と感じるようになり、すべて手放してしまいました。
一概に「年齢に合っている服装」をジャンル分けしているわけではないのですが、年齢を重ねるにつれて自然と「着たい着物の色」が変わってきたようです。
現在手持ちの着物は、赤、茶、紺の三種類の色しかありません。
まだ「着たい着物」を模索している最中なので、以前よりもかなり数が少なくなりました。









