[着物でお出かけ] 白金台の隠れ家・松岡美術館の「笑い滴る春と夏の日本画名品選」へ
先日、「笑い滴る……」という心躍るタイトルに惹かれて、松岡美術館を訪れました。
こちらは創立者・松岡清次郎氏の私邸跡に建てられた私設美術館。白金台の閑静な住宅街にあり、隠れ家的な雰囲気があります。
一歩足を踏み入れると、外の音は遮断され、そこには柔らかな光が差し込む贅沢な空間。
ロビー越しに眺める中庭の景色さえも、ひとつの作品のようです。
開催中の企画展「笑い滴る春と夏の日本画名品選」では、春の穏やかな風景や、夏の瑞々しい名画が並んでいます。
今回の展示で特に心惹かれたのは、「老松古木花鳥図(ろうしょうこぼくかちょうず)」の屏風。
筆者未詳ですが、江戸時代の絵師によるものと推察されています。
華美すぎず、どこまでも澄んだ空気感に引き寄せられ、ほぼ独り占めの空間でじっくりと向き合い、とても贅沢なひとときを過ごしました。
また、絵そのものはもちろん、屏風の「縁」部分にも目が釘付けに。 螺鈿装飾や金具の彫刻まで、息を呑むような美しさでした。
たとえ作者の名は残らずとも、数百年後の今にまで伝わるその仕事に、ただただ尊敬の念を抱きます。
観賞後は中庭に出て、春の風を感じながら、景色と玉砂利の音を楽しみました。
混雑や行列とは無縁の場所。
絵そのものだけでなく、表装などのストーリーにまで、ゆっくりと思いを馳せ、職人さんたちの粋な世界観を感じることができたお出かけでした。
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「笑い滴る春と夏の日本画名品選」
開催期間:2026.2.25(水)~2026.5.31(日)
公式サイト→ https://www.matsuoka-museum.jp/contents/10283/
松岡美術館
東京都港区白金台5-12-6
東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口から徒歩7分









