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2026年春を軽やかに迎える|冬から春への着物衣替えガイド

寒さの中にも、ふとした瞬間に春の気配を感じるこの頃。
「まだ寒いけれど、春らしさも取り入れたい…」そんな迷いが生まれる季節ですよね。
そのままで大丈夫ですよ。冬から春への衣替えは、“一気に変える”必要はありません。
今回は、初心者さんでも安心して実践できる、冬から春へ向かう着物の衣替えポイントをやさしく解説します。

 

① 素材は“厚地から軽やかさ”へ少しずつ

冬はウールや厚手の紬(つむぎ)が活躍しますが、立春を過ぎたら「袷」(あわせ/裏地のある着物*の中でも、少し軽やかな素材を意識してみましょう。
同じ袷でも、織りが細かくさらりとしたものなら、見た目に春らしさが生まれます。

「まだ寒い日」は無理せず、羽織やショールで防寒すれば大丈夫。
季節感は“素材感”で表現できるので、焦らなくてOKです。

② 色柄は“春の気配を先取り”が正解

衣替えでいちばん取り入れやすいのが、色と柄です。
冬の深い色合いから、淡いピンク、若草色、藤色など、春を感じさせる色へ少しずつ移行してみてください。

柄は梅・桜・小花文様などを取り入れるとGood。
「季節の花は早すぎない?」と不安になる方もいますが、着物は“少し先取り”が粋とされています。安心して楽しんでくださいね。

 

③ 帯と小物で“季節のグラデーション”を作る

着物を変えなくても、帯や帯揚げ(おびあげ/帯の上部を飾る布)、帯締め(おびじめ/帯を留める紐)で、季節感は十分に演出できます。
例えば、お正月の改まったお席で締めていた袋帯から、春のお出かけには名古屋帯(なごやおび/普段着向きの帯)へ替えるだけでも、装いの印象はぐっと軽やかになります。

また、小物を明るめカラーにしたり、少し軽やかな素材感のものを選ぶことで、「春が近づいてきた感じ」を自然に表現できますよ。

「全部を一気に春物にしなきゃ」と思わなくて大丈夫。
冬と春を上手にミックスする“移行コーデ”こそ、肩の力が抜けた大人の着こなしです。

衣替えは、正解を守るためのものではなく、季節を楽しむためのもの。
少しずつ、無理なく。あなたのペースで春を迎えてくださいね。

 

文:藤沢 琴音(キモノプラス編集部)