[着物でお出かけ] 世田谷美術館で学ぶ、ミナ ペルホネンと日本の「つぐ」哲学
先日、砧公園の穏やかな緑に包まれた世田谷美術館まで足を運び、創設30周年となるミナ ペルホネンの展覧会「TUGU つぐ mina perhonen」を見学しました。
ミナ ペルホネンは、日本の職人技術と生地産地を大切にするブランドです。その丁寧なものづくりの哲学と世界観を深く学びました。
テキスタイルと原画が並置されており、その創造の過程がよく分かります。
代表柄の「tambourine(タンバリン)」。
シンプルながら、不揃いな粒の表現に温かい手仕事の美しさが感じられました。
こちらの生地「pot-au-feu(ポトフ)」は、糸を手作業で丁寧にカットして仕上げられているそうです。
ずらりと並んだミナのお洋服たち。
個性的な「pot-au-feu(ポトフ)」の生地が、優雅なコートに仕上がっている様子が素敵でした。
道具の展示や工場内の様子やインタビューを収録した動画もあり、ものづくりの現場のリアルな様子を見ることができます。
技術を繋いできた歴史と重みを感じさせる年季の入った道具たちに、目を奪われました。
機械生産といえど、職人がきめ細やかに機械を動かし、確かな技術があってこそ完成する、ということがよく分かります。
リメイクの展示では、一点一点のビフォーアフターがとても興味深く、愛着ある服を長く着たいというお客様の想いと、それに応えるブランドの姿勢が伝わってきました。
グッズ売り場では、鮮やかな黄色に惹かれて蝶々柄の手拭いを購入。新年に使うのが楽しみです。
展覧会のあとは、併設の「セタビカフェ」で休憩しました。暖かい日はテラス席も気持ちよさそうです。
今回の展示では「つぐ」をテーマに、人の思いをつぐ、技術をつぐ、生地をつぐなど、様々な視点で楽しむことができました。
ぜひ、日本の職人の確かな技術と、未来へ想いをつなぐブランドの姿勢を、会場で確かめてみてください。
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「TUGU つぐ mina perhonen」
開催期間:2025.11.22(土)~2026.2.1(日)
公式サイト→https://tsugu.exhibit.jp/
世田谷美術館
東京都世田谷区砧公園1-2
東急田園都市線「用賀駅」から徒歩17分









