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[着物でお出かけ] 日本の名香・法隆寺・蘭奢待を間近に、「日本の雅 ― 香文化の1400年」展へ

先日、高砂コレクション®︎ギャラリーで開催中の「日本の雅 - 香文化1400年」展へ行ってきました。1400年もの歴史をもつ香文化を伝える香道具など、約110点が展示されています。

<聖徳太子孝養像>

日本で香木が登場した最初の記録は、推古天皇3年(595年)。
淡路島に大きな流木が流れ着き、島の人々が薪として焚いてみると、なんとも良い香りが漂ったそうです。これを献上したところ、聖徳太子が「これは沈香という貴重な香木だ」と見抜き、法隆寺に奉納したと伝えられています。この香木は「法隆寺」と名付けられ、太子ゆかりの名香として知られています。

<法隆寺>

1400年前の香木が現存していることに、驚きと感動を覚えました。

<蘭奢待(らんじゃたい)>

もう一つの有名な香木が、東大寺正倉院に伝わる「蘭奢待(らんじゃたい)」。その名前には「東大寺」の文字が隠されていることでも知られ、権力者に特別視されてきた香木です。およそ1200年前のもので、法隆寺の香木と並ぶ日本の名宝です。

この二つの香木を間近で見るだけでも、その歴史の重みと雅やかさに心惹かれました。

<江戸名所百人美女 小石川牛天神合>

他に私が気になった展示は、江戸時代の香道の様子を描いた浮世絵「江戸名所百人美女 小石川牛天神合」、着物の文様としても人気の「源氏香之図」、小さな旅行用の香道具など…、繊細で優雅な美しさに、つい見入ってしまいました。

<源氏香之図>

<松竹蒔絵旅香道具と双六>

<貝藻蒔絵沈箱>

香道の世界は少し敷居が高く感じていましたが、展示を通して香りや道具の雅やかさを感じられ、香道の世界に少し近づけた気がします。

ぜひ、みなさんも足を運んでみてください。

帰りは、蒲田の老舗喫茶店「銀座和蘭豆 蒲田駅前店」でひと休み。
看板商品「和蘭豆アイスコーヒー」をいただき、ほっと一息つきました。

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「日本の雅 香文化の1400年」

開催期間:2025.7.22(火)~2025.12.12(金)
https://www.takasago.com/ja/museum/miyabi

高砂コレクション®︎ギャラリー
東京都大田区蒲田5-37-1 ニッセイアロマスクエア17F
JR「蒲田駅」徒歩3分