[着物でお出かけ] 茅の輪をくぐって、半年分の穢れを祓いに「十二社熊野神社」へ

今年の「夏越の大祓」は、西新宿にある「十二社熊野神社」で茅の輪をくぐって来ました。
高層ビル群に囲まれながらも緑豊かな神社は、まさに都会のオアシスです。

「夏越の大祓」とは、知らず知らずのうちに犯してしまった罪や過ち、そして心身の穢れを祓い清めるための神事です。この半年間の穢れを祓い、残りの半年も無病息災で過ごせるようにと願う大切な節目と感じることができます。

茅の輪のくぐり方は、神社によって少し作法が異なりますが、「十二社熊野神社」では、「水無月の 夏越の祓 する人は 千歳の命 のぶというなり」という古歌を唱えながら、左回り・右回り・左回りと3回くぐります。

茅の輪に使われる茅草(ちがや)は「世界最強の雑草」と呼ばれるほど生命力が強く、抗菌作用もあるそうです。その効能を知りながらくぐることで、いつも以上に心身が清められ、クリーンな自分に戻れた気がしました。

↑境内の文化財の一つ、こちらの狛犬は享保12年(1727)に奉納されたもの
「十二社熊野神社」は、室町時代の応永年間(1394~1428年)に創建された歴史ある神社です。中野長者と呼ばれた鈴木九郎が、故郷の紀州熊野三山から十二所権現を勧請(かんじょう)し、祀ったのが始まりとされています。特に「金運」や「勝負運」にご利益があることで有名です。

心身ともに清められ、新たな気持ちで今年後半を迎えることができました。
ぜひ皆さんも、お近くの神社で「茅の輪くぐり」にチャレンジして、清々しい気持ちになってみてくださいね。
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「十二社熊野神社(じゅうにそうくまのじんじゃ)」
東京都新宿区西新宿2-11-2
都営大江戸線「西新宿5丁目駅」から徒歩6分
https://12so-kumanojinja.or.jp/