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変わりゆく”好きな着物”―これまでの「着たい着物」の変遷①

かれこれ8年ほどの着物歴(まだ初心者ですが…)の中で、気づいたことがあります。

それは、「好きな着物」「着たい着物」は変化する、ということ。

着物は何年も着られるもの、代々受け継いでゆくことができるもの……というイメージがあり、「何歳になっても着られるのが着物の良いところ」だという話を何度も目にしてきました。

でも、洋服の好みや「着たい服」が移り変わっていくように、「着たい着物」も変化していくものでした。

たとえば、着物を始めてすぐの頃は、「ウール」の着物が大好きでした。

ほっこりした生地の質感とカジュアルな雰囲気が楽しく、ニットワンピースのような気持ちで気軽に着ていました。
帯も起毛した紬地のものをあわせるなど、ほっこり×ほっこりのコーディネートも好きでした。

でも、これは今ではあまり選ばないスタイリング。
だんだん好きな着物の系統が「ほっこり」ではなくなり、ウールよりも絹ものが好きになっていきました。

淡い色味のデニム着物も、数年前は愛用していました。
インナーにパーカーをあわせて、襟にブローチ、帯はコットン地の半幅帯……。

とにかく「まるで着物じゃないみたいに、思いっきりカジュアル」というテイストが好きだったようです。

今はというと、着物を着るときは「着物ならではの良さ」をしっかり活かしたいという思いが強くなりました。

「着物を着る頻度が減ったから」というのも、その理由のひとつかもしれません。

着物を着始めた頃は「一日でも多く着物を着たい!」と、カジュアルなコーデに惹かれていましたが、今は着物を着るとしたら「あらたまったおでかけのとき」が中心。

せっかく少ない機会に着物を着るなら、洋服っぽさに寄せていくよりも「THE・着物」というコーデをしたほうが気分が上がるとわかりました。

「ガーリー」「キュート」な路線の着物を着なくなったというのも、変化のひとつ。

着物にハマり始めた頃は、ガーリーかつポップなコーディネートをする着物系インフルエンサーさんが好きだったこともあり、自分の普段の洋服の好みとも違う、ピンク色の着物や可愛らしい小物あわせを楽しんでいました。

帯締めをリボン結びにしたり、レースのつけ襟を着物にあわせたり、半襟までピンク系にしたり……

そのときは楽しく着ていたし、好きなスタイリングだったのですが、時と共に好みが変わったため、今はピンクの着物は一枚も持っていません。

また好みが一周して、何年後かに着ることもあるかもしれませんが、たぶんしばらくは手を出さないジャンルだと思います。
着物の好みは、意外とはっきり移り変わってゆくものなのだと実感しています。