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[着物でお出かけ] 新春の調べに背を伸ばして、能「鶴亀」を楽しむ着物時間

今年も「新春能」を鑑賞し、天下泰平・国土安穏・五穀豊穣を、会場のみなさまと一緒にお祈りしてきました。

演目は、素謡「神歌」・狂言「三本柱」・能「鶴亀」。

静寂の中から「とうとうたらり……」という神歌のはじまりは、凍てついた地を突き動かす芽吹きのような響きに感じ、背骨が一つ一つ整っていく気持ちになります。

「三本柱」は、主人が新しい家を建てるために、山から切り出した3本の大きな柱を運ばせようと、家来の太郎冠者、次郎冠者、三郎冠者の3人を呼び出し、「この3本の柱を、1人が2本ずつ持って運んでこい!」と命じる物語。

「鶴亀」は、新年を迎えた唐土(古代中国)がテーマ。皇帝が豪華な宮殿で、新春を祝うための盛大な儀式が始まり、そこへ、不老長寿の象徴である鶴と亀が現れ、皇帝の長寿と国の永遠の繁栄を祈って、華やかに舞を捧げる物語。
豪華な王冠を被った子役が鶴や亀を演じ、見た目にもとても可愛らしく華やか、ただひたすらに「寿ぎ」の心に満ちた演目でした。

お能鑑賞をはじめて5年くらいになり、最初は本当にチンプンカンプンでしたが、回を重ねるごとに少しずつ理解できるところも増えてきました。
心地よい空間と音に誘われて、うっかり目を閉じてしまう時間も、大切な祈りの時間としています(笑)

この日の装いは、新春を心から寿くために、金糸が入ったフォーマルの帯を選びました。地厚で重みのある帯は、締めるときに気合と覚悟が必要です。