ニュース 【3000万点の着物を「資産」へ】という記事を読んで思ったこと キモノプラス公式 2026.02.04 先日、「日本に眠る3000万点の着物を“資産”として活用する」という記事を読みました。率直に言って、とても良い記事でした。着物を「処分すべき過去」ではなく「循環させるべき文化資産」として捉え直している点に、強く共感しました。同時に、読み終えたあと、こんなことも考えたのです。この話は、着物“だけ”の話で終わらせてはいけないな、と。 目次 Toggle 記事が示してくれた、大事な視点着物だけじゃなく、図案も眠っていないか?IT業界の感覚で見ると、図案は「IP」そのもの図案を「着物以外」に翻訳すると見える可能性① ファッション・雑貨への横展開② デジタル資産としての再生③ 「誰が描いたか」が価値になるあらためて思ったこと最初の一歩は、評価ではなく「把握」着物も、図案も、同じ問いの中にある 記事が示してくれた、大事な視点記事が伝えている一番の価値は、「着物が売れない」という表層ではなく、・眠っている・活用されていない・価値の翻訳がされていない という「構造そのもの」に光を当てた点だと思います。これは、着物業界全体にとって、とても重要な視点です。だからこそ私は、その延長線上に、もう一つ問いを足したくなりました。 着物だけじゃなく、図案も眠っていないか?多くの呉服店や産地には、・昔の図案帳・下絵・採用されなかった柄・作家の走り書きのような意匠 が、当たり前のように眠っています。でもそれらはたいてい、売り物じゃない今の流行じゃない使い道がないという理由で、存在しないものとして扱われている。私はここに、着物以上に手つかずな資産があると感じています。 IT業界の感覚で見ると、図案は「IP」そのものITやコンテンツの世界では、一度生まれたデザインや構想は何度でも使える“知的資産”という考え方が当たり前です。図案も同じです。・仕立てなくてもいい・着物でなくてもいい・国内市場に限らなくていい 図案は、用途を変えた瞬間に市場が広がる。 図案を「着物以外」に翻訳すると見える可能性① ファッション・雑貨への横展開洋服、バッグ、スカーフ、インテリア。柄としての魅力は、着物でなくても成立します。② デジタル資産としての再生Web、パッケージ、海外向けグラフィック。在庫も劣化もなく、国境を越えられる。③ 「誰が描いたか」が価値になる作家、時代、背景。図案は人の痕跡を残した文化データです。 あらためて思ったことあの記事は、「着物をどう活かすか」というとても大切な第一歩を示してくれました。そして私は思います。その次のステップとして、図案という“軽くて、強い資産”にも目を向けるべき時期に来ている。着物は重い。管理も、流通も、覚悟がいる。でも図案は、・小さく始められて・失敗しても戻れて・次世代に渡しやすい 未来向きの資産です。 最初の一歩は、評価ではなく「把握」売る必要も、公開する必要もありません。・箱を開ける・写真を撮る・並べてみる それだけで、図案は「過去」から「資産」に変わります。 着物も、図案も、同じ問いの中にある参考にした記事が投げかけたのは、「私たちは、持っている価値をちゃんと見ているだろうか?」という問いだったと思います。その問いは、着物だけでなく、図案にも、技術にも、記憶にも向けられる。眠っている価値を、未来に渡せる形にする。その話を、そろそろ本気で始めるタイミングなのかもしれません。 参考記事:3000万点の着物を「資産」へ 大分発・クラフトマンシップの文化循環経済 キモノプラス編集長:久野 雄治 記事をシェアする 関連記事 キモノプラス公式 【2026年3月】着物で行きたい!春のおでかけイベント5選 ニュース トリコ 【炎上覚悟】着物着ていい場所とダメな場所 ニュース キモノプラス公式 【2026年2月・全国版】着物で行きたい!冬から春へ、ときめくイベント10選 ニュース キモノプラス公式 <PR>三結衣展(みゆいてん)~リユースきものの魅力~ ニュース キモノプラス公式 <PR>【三越 秋の京呉服均一会】三越ならではの品質で、きものは裏地、帯は帯芯付「お誂え・お仕立付」の均一価格でご紹介 ニュース キモノプラス公式 《洋服地&輸入生地 × 和装アイテム》を販売する着物屋が オリジナル商品「総柄紋織デニム着物」を先行予約販売開始 ニュース キモノプラス公式 <PR>京と江戸有名老舗 きものと帯大競演 ニュース キモノプラス公式 <PR>きもの愛好家のみなさまへ 「三越 春のきもの紀行」のご案内 ニュース