PAGE
TOP

たまには真面目に『きもの考』⭐️ヨーロッパ KIMONOの現実

クリスマスは無事に終わりましたが、ウッキウキの私。サムネはAI様に作っていただきました。
半衿隠れて疲れ切ったファッションショーの時の写真もなんだかとっても楽しそう🧡

皆様はどんなクリスマスでしたか??

今日は冬休み真っ只中、子供達が嵐のように騒がしい我が家に居ながら、最近よく巻き起こっている着物論争についてとヨーロッパではこれが着物だ!!を真面目に語ります。

【ファッションショーで提案した晴レル屋スタイル】

着物民ならみんな知っているXやThreadsで巻き起こっている「着物警察」やら着物アドバイス勢による物議、着物怖すぎ…と思ってしまうほど、ピシャリと言い切る方々の存在。

初めてなんですけど…とか、アドバイスくださいと言わないといけない風潮。

私はこれについて一度も公で触れたことはありませんでしたが、よく見てますし、正直、表立ってなくてもめちゃくちゃ言われます😂
そりゃそうです。かなり自由ですもん。私。

【今回お客様がお召しになっていたタイプのKIMONO。お太鼓と飾り結びのミックス?? 新鮮】

で、ずっと触れずに今日まで来ましたが、今回、少し真面目に話をします。

というのも先のイベントで、可愛い日本風のお衣装をお召しになった10代の女の子をご接客させていただいた時。。。こんな真四角の帯を付けていらっしゃって、すっごい可愛かったんです。

(私も初めはめちゃくちゃびっくりしたこのスタイルの着物、今ではすっかり慣れるほどよく見ます。)

で、その方がひとこと!!
「これ、日本の着物でしょ??」と。
えっ…違…違いますよ。と説明したのですが、その時の彼女の悲しい顔が忘れられません。
きっとこの衣装を購入した時、日本の着物買ったんだ!!って嬉しかったのだなぁと思うと、胸が苦しくなりました。。。😭

【ヨーロッパでよく見るKIMONO達】

と同時に、私達日本人から見たら??となるKIMONOがどれだけ世界に普及しているか、もはや、日本人の着物と世界のKIMONOとは別物であり、両方あるものなのだと思い知りました。

だからこそ、Japanese kimonoとして「日本の着物」を届け続けたいと強く思いました。
(このお客様もその後着物を実際お召しになって感激されていました)

【世界の皆様がそれぞれのKIMONOを楽しんでいるという現実】

ただ、じゃあ厳密に言うと、日本からの着物ではあるものの、私も襦袢なし、簡易な帯でご提案していたりするわけで。それは少しでも楽に、まずはハードルを低く、そもそもそこまで求められてないからと言うのもあります。

事実、そんなことするくらいなら広めるな!!と何度も言われました。し、それも分かる🤔

【浴衣で振袖でお引きずり…よっ…良いでしょう!それも】

今回何が言いたいかと言うと、視野を広げていくと世界には様々なKIMONOがあり、それは『日本の着物』ではないよと伝えることはできるけれど、非難したり、否定したりは出来ないのではないかということ。(状況によるけど)

そして、その『日本の着物』についても日本でも様々な意見があり、なにが正解かなんて私は無いように感じています。
そもそも歴史は果てしなく長く、常に変化し、受け入れ、守られ、今なお大切なもの。

TPO、マナー、ルール、それが人の受け取り方によってそれぞれのものとなる。それが日本の着物の良さだと思っています。

地域性、流派、その立場によって意見があり、思いがある。私は、教科書はひとつではなく、世界でも、日本でも、誰かが誰かを厳しく断罪出来ないものだと考えています。

その人の中にあるKIMONO
そして出会いと共に変化する着物
平和と美しさと日本の伝統の象徴である、誇り高きもので有って欲しいなと願うばかりです。
(今回何回、真面目と言う言葉を使っただろうか😐)