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[着物でお出かけ] 重要文化財でゆったりと歴史を味わうカフェ時間「自由学園 明日館」

先日、東京・池袋に佇む「自由学園 明日館」を訪れ、その穏やかな空間で自分を整える時間を過ごしました。

まずは、2階にある食堂でクールダウン。喫茶付きの見学料をお支払いすると、飲み物と焼き菓子をいただくことができます。

とても静かでクラシカルな雰囲気が落ち着く素敵な空間です。
パンフレットを片手に歴史を辿りつつ、室内の細部を眺める贅沢な時間。テーブルの経年の傷も愛おしく感じられました。

カフェタイムの後は、ゆっくり館内を見学。

「自由学園」は大正10年(1921年)、羽仁もと子・吉一夫妻が創立した女学校。教育理念は「自ら考え、学ぶ力を育てること」。当時としては革新的な思想でした。
設計は世界的建築家フランク・ロイド・ライトと弟子・遠藤新によるもので、建物自体が芸術作品のようです。

廊下の窓に施された幾何学調のデザインもおしゃれ。

ホールの大きな窓から差し込む自然光が、とても心地よい空間をつくり出しています。

六角形の背もたれの椅子は空間と美しく調和し、建築へのこだわりが感じられます。

壁画は、創立10周年に在校生と卒業生の有志によって描かれたもの。

生徒増加に伴い昭和9年(1934年)に「自由学園」は東久留米へ移転。池袋校舎は「明日館」と名を変え、卒業生の活動拠点となりました。平成9年(1997年)には重要文化財に指定され、修復を経て現在はウエディングやコンサート、公開講座などに活用されています。
その名の通り、「明日を見据え自らの人生を築く力を育てる学びの場」という想いは今も息づいています。

100年超の歴史に触れながら、この場所から生き方のヒントと未来への静かな希望を感じました。
ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

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「重要文化財 自由学園明日館」

東京都豊島区西池袋2-31-3
JR 「池袋駅」メトロポリタン口から徒歩5分
https://jiyu.jp/#information