PAGE
TOP

[着物でお出かけ] 着物で割引!SOMPO美術館「大正イマジュリィ」展へ

先日、東京・西新宿のSOMPO美術館で開催中の「大正イマジュリィの世界」展へ行ってきました。

“イマジュリィ”とは、フランス語の「imagérie」に由来し、ポスターや絵はがき、雑誌の表紙などに用いられた、目で楽しむ絵の世界のこと。明治から昭和初期にかけて、印刷技術の進歩とともに、洋の美意識と和の感性が融合した洗練されたデザインが数多く生まれました。

これらはただの広告や装飾にとどまらず、当時の人々の暮らしや夢を彩る小さなアート。鑑賞ガイド片手に、時代背景に思いを馳せながら、美意識の深さを感じてきました。

印象的だったのは、大正8年出版の夏目漱石「吾輩は猫である」の装幀。画家・橋口五葉が手がけ、金・茶・赤のレトロモダンな色使いが洗練されていて、今見ても思わず「素敵!」とときめきます。

また、三越タイムスにも目を引かれました。大正から昭和初期に三越呉服店(現:三越)が発行した広報誌は、お買い物情報にとどまらず、当時の流行や美意識を伝える洗練された紙メディアだったことがひしひしと伝わってきます。読むたびに心が弾み、多くの人が新刊を心待ちにしていたことでしょう。

展示されている着物は、左から幾何学模様昼夜帯、白地モダン抽象模様銘仙着物、黒地変わり菱模様銘仙着物、アール・デコ調模様名古屋帯、大正〜昭和初期のお着物です。どれも大胆でダイナミックな柄行きにうっとり。当時の最先端のファッションが息づいていました。

着物で来場すると入館料が割引になります。
ぜひお気に入りの着物コーディネートで、大正ロマンの世界をお得に楽しんでみてくださいね。

ーーーーー
「大正イマジュリィの世界」
デザインとイラストレーションの青春1900s-1930s

開催期間:2025.7.12(土)~2025.8.31(日)
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2024/taisho-imagerie/

SOMPO美術館
東京都新宿区西新宿1-26-1
新宿駅西口より徒歩5分