【記念すべき一着目】はじめて選ぶ着物はどんなものがいい?
私が着物をはじめたとき、最初に購入したのが袷の紬着物です。

着付け教室に通い始め、袷の着物を用意する必要があると聞いて購入したもの。
古着で、羽織とあわせてセットアップとして着ることもできたものだった気がします。
最初に購入する着物については、私は、古着で問題ないと思っています。
サイズが合わないと着付けが難しくなりますが、逆に言えばサイズさえ合っていれば、新品を購入する必要も、オーダーメイドで仕立てる必要もないように思います。
特に着物は最初のハードルが高いので、あまり高価すぎず、気軽に着られる小紋か紬の古着が一着目に適しているのではないでしょうか。
ポリエステル製の着物でも、裏地のない単衣仕立ての着物でもいいと個人的には思います。
ウール着物も、季節を少し選びはしますが、カジュアルでお手頃です。

そして何より、一枚目の着物は「自分の好きな色・柄であること」が重要だと思っています。
着物は洋服と異なり、基本的に一反の布のデザインが全身の印象をそのまま決めます。
自分が身にまといたいと思う色、そして気おくれしたり、気が進まなくなったりしないような好きな柄を選び、できれば最初は無地に近いものや幾何学のものを選ぶのがいいと思います。
なぜなら、シンプルなデザインのほうがいろいろな帯と合わせやすく、小物の組み合わせ次第でコーディネートを変えて楽しめるからです。

また、無地の着物やシンプルな幾何学模様の着物は、好みや年齢が移り変わったとしても、引き続き着ることができやすいです。
着物の魅力は、コーディネートによって表情を変え、さらに何年も着続けることができるという点にあります。
一着目の着物には、気軽に手に取りやすく、着物を着続けるための一歩となるようなものを選んでみることをおすすめします。