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[着物でお出かけ]東京都美術館「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」へ

今回は、上野にある東京都美術館を訪れました。一番の目的はフェルメール「窓辺で手紙を読む女」の修復後の姿の確認です。修復過程の映像なども公開され、2017年3月から2021年9月の長い期間をかけて慎重に修復していく様子は、とても気の遠くなる作業でした。また、フェルメール自身により上塗りされたと思われていたキューピッドが、実際は別の誰かの手により上塗りされていたことは、驚きの事実でした。数百年に渡り、色々な歴史を積み重ね、やっと本来の姿に戻ったことを考えると、少し複雑な気持ちになりますが、隠れていたキューピッドの「誠実な愛の勝利」というメッセージとともに、この絵がこれから第二の歴史を積み上げて行くことを思うと何だかロマンがあります。※左:修復前、右:修復後(パンフレットより)

「海辺で手紙を読む女」以外にも、17世紀のオランダの作品が70点ほど展示され、とても見応えがあります。絵画の技法や、絵の中から見える当時の文化や生活習慣、遠く離れたオランダと日本を比較しながら鑑賞すると、どちらの国にもその国独特の個性があることがわかり、とても面白く感じられます。17世紀といえば日本は江戸時代、文化も華やかだった時代ですね。ーーーーーーー
東京都美術館

ドレスデン国立古典絵画館所蔵
「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」
開催期間:2022.2.10(木)〜2022.4.3(日)

東京都台東区上野公園8-36
JR上野駅 公園口から徒歩7分