[着物でお出かけ] 国指定史跡「荻外荘」の見学へ!伊東忠太の美しい建築と心静まるメッセージ
先日は、国指定史跡である「荻外荘(てきがいそう)」の見学へ足を運びました。
荻窪の閑静な住宅街の中に佇むこの場所は、内閣総理大臣を三度務めた近衞文麿(このえふみまろ)の旧宅。
建物を通して、日本の大きな転換期となった激動の歴史に触れてきました。
この邸宅はもともと、医学者である入澤達吉の別邸として、彼の義弟だった建築家・伊東忠太の設計により建てられたもの。伊東氏が手掛けた数少ない個人邸宅としても、大変貴重な建物なのだそうです。
代表作である平安神宮や築地本願寺を彷彿とさせる、どこかオリエンタルな雰囲気がとても素敵です。
中国風の意匠でまとめられた応接室は、美しい螺鈿装飾が施されたテーブルセットが非常に豪華で、一際目を引きました。
そして、日米開戦の直前に緊迫した話し合いが行われた歴史的な場所、客間。いわゆる「荻窪会談」の舞台となった、歴史の重みを感じる空間です。
さらに奥へ進むと、終戦後に近衞文麿が自決した書斎があります。 そこに掲げられた「恭黙思道(きょうもくしどう)」の書から、「言えないこと」「分かってもらえないこと」が色々あっただろうと、当時の複雑な心の葛藤が伝わってくるようでした。
私はこの言葉を、「世の中が騒がしい時ほど、感情的にならずに、心の中を静かにして、正しい道を考えよう」というメッセージとして受け取りました。
激動の時代を生きた建物の佇まいから、今の時代にも通じる大切な智慧を教えてもらったような気がします。
見学の後は、別棟にあるカフェでリフレッシュ。
西荻窪三原堂の「大最中(おおもなか)」とほうじ茶のセットをいただきました。
大きなガラス越しに豊かな緑を眺めながら、歴史の余韻に浸るひとときとなりました。
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「荻外荘」国指定史跡
東京都杉並区荻窪2-43-36
JR中央線「荻窪駅」南口から徒歩15分









