[着物でお出かけ] お子様も大人も楽しめる♪「よくわかる神仏と人物のフシギ」展へ

先日、静嘉堂@丸の内で開催中の「よくわかる神仏と人物のフシギ」展に行ってきました。
神さまや仏さま、教科書で見たあの人物たちを、小学生でも楽しめるように紹介してくれる展示です。

授業で聞いたはずなのに、「あれ?どういう意味だったっけ?」ということばかりで、改めてじっくり学び直す気持ちで拝見しました。印象に残った作品をいくつかご紹介します。

<時代不同歌合絵 斎宮女御・式子内親王>
和歌の腕前を競う「歌合」のワンシーン。几帳の色柄や、ちらりと見えるお着物に個性がにじみ、直接お姿を見せなくても性格まで想像できてしまうのが面白いところ。こんな細やかな演出に、当時の女性の知性や美意識の高さを感じます。

<左:春日鹿曼荼羅><中:春日名号曼荼羅><右:春日宮曼荼羅>
特に心に残ったのが「春日宮曼荼羅(重要美術品)」。ここには「本地垂迹(ほんじすいじゃく)」という考え方が描かれています。ざっくり言えば“神さまと仏さまの対応表”。同じ存在が「神さまモード」と「仏さまモード」を行き来するという発想に、目から鱗が落ちる思いでした。

次に春日大社を訪れるときは、この図を思い出しながら手を合わせたいです。

<大内図屏風>
11月の宮廷行事「五節会」を描いた屏風。天皇は竹の陰にお姿がありました。神聖さを示すため、お顔を直接描かないというお約束があるそうです。

そっと覗くお着物の華やかさに、やはり一番の存在感を感じます。

知らないことばかりで、まるで歴史の旅をしてきたようなひとときでした。
会場には「謎解きワークシート」もあり、お子様と一緒でも楽しめます。夏休みの思い出に、ふらりと訪れてみてはいかがでしょうか。
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「よくわかる神仏と人物のフシギ」
開催期間:2025.7.5(土)~2025.9.23(火・祝)
https://www.seikado.or.jp/exhibition/current_exhibition/
静嘉堂@丸の内
東京都千代田区丸の内2-1-1明治生命会館1階
JR「東京駅」丸の内南口より徒歩5分