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[着物でお出かけ] 江戸時代から伝わる「山﨑家のおひなさま」を拝見

今回は、東京・中野にある中野区立歴史民俗資料館で開催中の「おひなさま展」へ。
江戸時代から明治時代に作られた段飾り、旧名主家である「山﨑家のおひなさま」を拝見しにお出かけしました。

山﨑家のもの以外にも、区内に伝わる40組の段飾りのおひなさまや、「つるし飾り」や「押絵雛」など、様々な種類のおひなさまが展示されています。※「山﨑家のおひなさま」(区指定有形文化財)

「山﨑家のおひなさま」は、内裏雛・五人囃子・御所人形・三つ折れ人形に加え、代々の夫人が嫁入りの際に持参した内裏雛を飾ることが特徴です。6対の内裏雛が並ぶととても華やかになります(資料保全の為、残念ながら一番歴史のある次郎左衛門雛はパネル展示でした)。
雛道具には珍しい「お琴」や「鯉桶」があります(山﨑家ではお祝い事に鯛ではなく鯉を用いたそうです)。※「御殿飾り」

内裏雛を御殿の中に入れる「御所飾り」は、京阪地方を中心に流行したそうです。
京都御所の紫宸殿(ししんでん)のような「御所飾り」と、源氏物語絵巻のような「源氏枠飾り」があり、どちらもとても豪華でした。「折り紙」や「スタンプ」でおひなさまを作るコーナーもあり、小さなお子さまも楽しそうに遊んでいました。私も「おひなさまスタンプ」で記念のポストカードを作りました♪

全国各地から区内に多様なおひなさまが伝わっていることを知り、とても興味深い展示でした。
平安時代から1000年続いている「ひな祭り」を今年も楽しみたいと思います。

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「おひなさま展」
開催期間:2024.2.13(火)~2024.3.16(土)
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/event/bunka/0686445720231208095548036.html

中野区立歴史民俗資料館
東京都中野区江古田4-3-4
西武新宿線「沼袋駅」北口より徒歩8分